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結論:歪まない高画素のZ8、食いつくAFと速度のEOS R5 Mark II

この記事は金額を度外視して性能で選ぶ。 実売差は約5万円前後で、この価格帯を検討する読者にとって決定要因にならないからだ。予算で切るのではなく、何が撮れて何が撮れないかで切る。

  • Nikon Z8を選ぶべき人 — 電子シャッター一本で歪みを気にせず撮り切りたい。N-RAWとProRes RAW HQを内部記録で完結させたい。約120コマ/秒のC120で決定的瞬間を物理的に取りこぼしたくない。3000cd/m²のEVFで炎天下や逆光の現場に立つ。メカシャッターの摩耗という保守項目を設計から消したい
  • Canon EOS R5 Mark IIを選ぶべき人 — フル画素で最高約30コマ/秒を回したい。視線入力AFとアクション優先で、被写体が入り乱れる競技を撮る。8K60PのRAW内部記録が要件になっている。中央最大8.5段の手ブレ補正で手持ちの限界を下げたい。746gという重量差164gを毎日持ち歩く
  • どちらでも失敗しない条件 — 画素数(4571万対約4500万)、記録メディア(CFexpress Type B+SD UHS-II)、内部RAW動画の有無。この3項目は実質的に同格であり、比較の決め手にはならない

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スペック比較表

項目Nikon Z8Canon EOS R5 Mark II
発売日2023年5月26日2024年8月30日
センサーFXフォーマット 有効4571万画素 積層型CMOSフルサイズ 有効最大約4500万画素 裏面照射積層CMOS
シャッターメカシャッターレス(電子シャッターのみ)メカシャッター搭載
連写(電子)約20コマ/秒(AF/AE追従)+C30・C60・C120(約120コマ/秒)最高約30コマ/秒(AF/AE追従)
連写(メカ)—(メカシャッターレスのため非該当)最高約12コマ/秒
プリ撮影プリキャプチャー対応プリ連続撮影(全押し前 最大約15コマ/約0.5秒)
AF493点/EXPEED 7最大1053分割・選択5850ポジション(90×65)/DIGIC X+DIGIC Accelerator
AF方式の特徴被写体検出9種(人物・犬・猫・鳥・自転車・バイク・車・列車・飛行機、飛行機専用モードあり)Dual Pixel Intelligent AF/視線入力AF/人物・動物(犬猫鳥馬)・乗り物+アクション優先
EVF約369万ドット/約0.8倍/輝度3000cd/m²対応約576万ドット/約0.76倍
EVFリフレッシュレート—(非公表)—(非公表)
動画8K30P/N-RAW 8.3K/60p内部記録/ProRes RAW HQ内部記録/4K120P8K60P RAW内部記録(軽量RAW)/4K120P
手ブレ補正最大6.0段(シンクロVR)中央最大8.5段・周辺7.5段
バッテリー約340〜370コマ約340枚(EVF)〜約630枚(モニター)
重量約910g約746g
記録メディアCFexpress Type B+SD(UHS-II)CFexpress Type B+SD(UHS-II)
参考価格実売最安 約46〜52万円実売最安 約51〜55万円

※すべてメーカー公称値です。価格は変動するため参考価格は執筆時点(2026年8月)のものです。

なお、両機の動画記録時におけるクロップ倍率は、本稿が参照した公式仕様表からは確認できなかったため表に記載していない。4Kや8Kの各モードで画角がどう変わるかは購入後の運用に直結するので、レンズ構成を決める前にメーカーの詳細仕様で必ず確認してほしい。ここで数値を推測して書くことはしない。

この記事のスタンス:金額は度外視して性能で選ぶ

参考価格は実売最安でZ8が約46〜52万円、EOS R5 Mark IIが約51〜55万円。レンジが重なっており、構成次第では逆転する。50万円級のボディを検討する層にとって、この幅は「安いほうを買う」根拠にならない。

同じ理由で、この記事はコストパフォーマンスという言葉を使わない。両機は画素数も、記録メディアも、内部RAW動画の有無も同格に並ぶ。差が出るのは、シャッターの物理構造、AFの思想、連写の設計、そして重量とバッテリーという運用面である。以下、その5点を軸に分解していく。

センサーと読み出し:同じ積層でも、設計思想が違う

Z8はFXフォーマットの有効4571万画素積層型CMOSを搭載する。これはニコンのフラッグシップZ9と同型のセンサーであり、Z8は「Z9の性能をほぼ全部、小型・安価に」収めた機種、D850の正統後継と評されている。

EOS R5 Mark IIは有効最大約4500万画素の裏面照射積層CMOSで、こちらも積層型である。グローバルシャッターは非搭載。

画素数の差は約71万画素。長辺換算で1パーセント未満であり、トリミング耐性でも印刷サイズでも意味のある差にはならない。ここは引き分けと考えてよい。

決定的に違うのはシャッターの物理構造だ。Z8はメカシャッターレス、つまりシャッター幕を持たない。EOS R5 Mark IIはメカシャッターを備え、最高約12コマ/秒のメカ連写が使える。

メカシャッターレスの利点は明快で、可動部が消えるためシャッターユニットの摩耗と交換という保守項目そのものが無くなる。無音撮影が常態になり、機構振動もない。欠点も明快で、電子シャッターの弱点であるローリング歪みとフリッカーを、センサーの読み出し速度だけで受け止めることになる。この設計が成立している根拠が読み出し速度で、Z8は読み出し3.7msでローリングシャッター歪みはほぼ無いと評されている(DPReview)。逆に言えば、この数字が無ければメカレス設計は選べなかった。

EOS R5 Mark II側は、メカシャッターという退路を残した構成である。特殊光源下のフリッカーや、ストロボまわりで詰まったときに切り替えられる選択肢が一つ多い。保守的だが、現場では効く。

AF:493点9種検出 vs 1053分割+視線入力+アクション優先

数字の並びが違うので、そのまま比べられない項目である。

Z8は493点、被写体検出9種(人物・犬・猫・鳥・自転車・バイク・車・列車・飛行機)で、飛行機については専用モードが追加されている。エンジンはEXPEED 7。Z9と同世代の検出系をそのまま小型ボディに入れている。

EOS R5 Mark IIは最大1053分割、選択可能な測距ポジションは5850(90×65)。Dual Pixel Intelligent AFを採用し、被写体検出は人物・動物(犬猫鳥馬)・乗り物に加えてアクション優先を持つ。これはサッカー、バスケットボール、バレーボールといった競技の動作そのものを認識する機能で、フラッグシップEOS R1と同じ思想である。エンジンはDIGIC XにDIGIC Acceleratorを組み合わせる。

そして視線入力AF。ファインダーを覗いた撮影者の視線でAF被写体を指定する機構で、Z8には無い。選手が入り乱れる状況で、狙いたい一人を人差し指で選ぶよりも速く指定できるという発想だ。

分類の粒度で言えば、Z8の9種は乗り物系(自転車・バイク・車・列車・飛行機)を個別に持つ点が細かい。EOS R5 Mark IIは動物を犬猫鳥馬まで明示し、加えて競技動作という別軸の認識を積む。「何を撮るか」が競技スポーツならEOS R5 Mark II、被写体のジャンルが広く分散するならZ8の9種検出、という整理が実態に近い。

なお、キヤノンの被写体検出とAF系がフラッグシップEOS R1譲りである点は、EOS R5 Mark IIの評価として明確に挙げられている。50万円台のボディに100万円級の頭脳が入っているという構図だ。

連写:20コマ/秒+C120 vs 30コマ/秒+プリ連写

フル画素のRAW連写で比べれば、EOS R5 Mark IIの電子最高約30コマ/秒(AF/AE追従)がZ8の約20コマ/秒(AF/AE追従)を上回る。1秒あたり10コマの差は小さくない。

ただしZ8にはハイスピードフレームキャプチャー+がある。C30、C60に加えてC120は約120コマ/秒。EOS R5 Mark IIの30コマ/秒に対して4倍のレートになる。

ここに正直な但し書きが要る。C120は約1100万画素のJPEG限定である。4571万画素のRAWが毎秒120枚出てくるわけではない。1100万画素はA4プリントやウェブ用途には十分だが、大伸ばしや大胆なトリミングを前提にできる解像度ではない。

つまり連写の勝敗は用途で割れる。

  • フル画素で速く回したい — EOS R5 Mark II。30コマ/秒がそのまま4500万画素で使える
  • 決定的瞬間を物理的に取りこぼしたくない — Z8のC120。画素数を1100万に割り切る代わりに、時間軸の刻みを4倍細かくする

プリ撮影機能も両機にある。EOS R5 Mark IIのプリ連続撮影は全押し前の最大約15コマ、時間にして約0.5秒を遡って記録する。Z8はプリキャプチャーに対応する。鳥の飛び立ちのように反応が間に合わない被写体では、この0.5秒が結果を左右する。

動画:N-RAW 8.3K/60p vs 8K60P RAW。内部RAWの中身が違う

両機とも、8K級の内部RAW記録という到達点に立っている。この時点で、外部レコーダー前提の機種とは別のカテゴリーだ。

Z8 — 8K30P、N-RAW 12bitで8.3K/60pの内部記録、ProRes RAW HQの内部記録、4K120P。

EOS R5 Mark II — 8K60P RAW内部記録(軽量RAW)、4K120P。

8Kの表記上のフレームレートはEOS R5 Mark IIが60Pで、Z8の8Kは30P。ただしZ8はN-RAWで8.3K/60pを内部記録できるため、「8K級60pの内部RAW」という要件そのものは両機が満たす。違いはコーデックの選択肢にある。

Z8の強みはProRes RAW HQを内部で記録できる点だ。編集環境がApple寄りで、ProResベースのワークフローが固まっているなら、変換工程を一段飛ばせる意味は大きい。N-RAWは高圧縮でデータ量を抑えられる選択肢として並立する。つまりZ8は「RAWの選び方」を持っている。

EOS R5 Mark IIは軽量RAWでの8K60P内部記録という一本槍だが、そのぶん設定が単純で、8K60Pという数字がそのまま出せる。

弱点も書いておく。EOS R5 Mark IIは8K長時間収録時の発熱制限が指摘されている。数十秒のカットを繋ぐ撮影と、長回しを前提とする撮影では意味が変わるため、用途が後者なら事前検証が必須だ。

なお、Z8と同じ8Kハイブリッド帯には795gのLUMIX S1R IIもいる。5.8K Apple ProRes RAW HQ内部記録を約46万円台で実現する構成で、動画重視ならこちらも比較対象に入る。詳細はα1 IIとEOS R5 Mark IIの比較記事でまとめている。

手ブレ補正:6.0段 vs 8.5段。この差は無視できない

数字だけ並べれば決着している項目である。

  • Z8 — 最大6.0段(シンクロVR時)
  • EOS R5 Mark II — 中央最大8.5段・周辺7.5段

公称で2.5段の差がある。段数は露出段数なので、2.5段はシャッター速度にして約5.6倍。手持ちで粘れる限界がそれだけ違うという公称値になる。

これは高画素機ほど効く項目でもある。4500万画素級はブレの拡大率が高く、同じ手ブレでもピクセル等倍で見たときの破綻が早い。暗所の手持ちスナップ、室内、夕景といった場面が多いなら、EOS R5 Mark IIの8.5段は実務的な差になる。

もっとも、段数はレンズとの協調条件で変わる公称値であり、すべての焦点距離で同じ余裕が得られるわけではない。三脚や一脚を常用する撮影、あるいは速いシャッターを切る動体撮影が中心なら、この差の重みは下がる。

EVF:369万ドット3000cd/m² vs 576万ドット

ドット数だけならEOS R5 Mark IIが上回る。約576万ドット、倍率約0.76倍。Z8は約369万ドット、倍率約0.8倍。

しかしZ8のEVFには輝度3000cd/m²対応という別軸の武器がある。これはニコンがZ9で導入した高輝度EVFの系譜で、晴天の屋外や逆光下で「見える」ことを優先した設計だ。ドット数が高くても、暗くて何も見えないファインダーは現場で機能しない。

倍率はZ8が約0.8倍、EOS R5 Mark IIが約0.76倍で、わずかにZ8が大きい。

リフレッシュレートは両機とも公式仕様表で明記が確認できず、本稿では「非公表」として扱う。この項目を重視するなら、公式値として240fpsを掲げるソニー機(α1 IIなど)が比較対象になる。α1 IIとEOS R5 Mark IIの直接比較はα1 IIとEOS R5 Mark IIの比較記事にまとめてある。

ファインダーの評価軸は解像度だけではない、というのがこの項目の要点だ。スタジオや室内主体なら576万ドットの精細さ、屋外の強い光の下に立つ時間が長いなら3000cd/m²の明るさ。撮影環境で選ぶべきである。

重さとバッテリー:910gと約340〜370コマという現実

重量はZ8が約910g、EOS R5 Mark IIが約746g。差は164g。

164gは水を張ったコップ一杯程度だが、望遠レンズを付けて一日振り回すと効いてくる。ちなみにニコンのフラッグシップZ9は約1340gで、Z8はそこから430g軽い。「Z9の性能を小型ボディに」というZ8の存在意義は、この数字に表れている。

バッテリーは正直に書く必要がある項目だ。

  • Z8 — 約340〜370コマ
  • EOS R5 Mark II — 約340枚(EVF使用時)〜約630枚(モニター使用時)

EVFを覗いて撮る運用なら、どちらも約340コマ前後で横並びに近い。差が開くのはモニター中心の撮り方で、EOS R5 Mark IIは約630枚まで伸びる。ただしEOS R5 Mark II側も「バッテリー消費が速い」ことが弱点として挙げられており、公称値どおりに安心できる機種ではない。

Z8の数字は、Z9の約700〜770コマ(CIPA)と比べると半分以下に落ちる。これはZ8最大の妥協点で、縦グリップ一体の大容量バッテリーを捨てて910gを実現した代償である。フル稼働の一日を予備なしで通すことは想定しないほうがよい。

どちらを選んでも予備バッテリーの追加購入は前提だ。50万円級のボディを買う話をしているのだから、ここで削る意味はない。

記録メディアとレンズシステム:マウントの選択は10年の話

記録メディアは両機とも**CFexpress Type B+SD(UHS-II)**のデュアルスロットで、完全に同一構成である。8K RAWを回すならCFexpress Type Bが必須になる点も共通で、ここに差はない。既存のカードを流用できるかは、どちらのマウントから来たかで決まる。

参考までに、上位のZ9とEOS R1はいずれもCFexpress Type B×2のダブルスロットで、SDを廃している。Z8とEOS R5 Mark IIがSDスロットを残しているのは、汎用性を優先した中位設計の証でもある。

レンズシステムはZマウントとRFマウントの選択になる。ボディの価格差5万円は、レンズを3本4本と揃えていく過程で誤差に飲まれる。マウントを選ぶということは、その後10年の出費構造を選ぶということだ。すでにどちらかのレンズ資産があるなら、それがこの比較の最終回答になる可能性が高い。ボディのスペック表だけで乗り換えを決めると、後から高くつく。

将来性という観点でも、両社ともフラッグシップ(Z9、EOS R1)を維持しており、上位への受け皿がある点は同じである。

価格:約46〜52万円と約51〜55万円

参考価格(2026年8月時点・変動あり)は、Z8が実売最安で約46〜52万円、EOS R5 Mark IIが約51〜55万円。レンジが重なっており、Z8のほうが数万円安く収まる傾向にある。

ただし冒頭で書いたとおり、この記事は金額を度外視する立場を取る。両機の差はレンズ1本分にも満たず、性能要件が明確なら価格で選ぶ理由がない。

視野を広げるなら、同じ高画素×高速帯には5010万画素のソニーα1 II(実売最安 約86.5万円前後)がいる。EOS R5 Mark IIとの価格差は1.6倍で、その差額に何が入っているかは別記事で検証した。EOS R5 Mark IIを検討しているなら、上を見たときの景色も一度は確認しておくとよい。

Nikon Z8がおすすめな人

  • 電子シャッター一本で撮り切る設計を受け入れられる。読み出し3.7msで歪みはほぼ無いと評される性能を信頼する
  • N-RAW 8.3K/60pとProRes RAW HQの内部記録が要件。RAWコーデックを選べることに価値を感じる
  • 約120コマ/秒のC120を使う場面がある。約1100万画素JPEG限定という制約を理解したうえで、時間軸の刻みを優先したい
  • 炎天下、逆光、雪面といった強い光の下に立つ。輝度3000cd/m²対応のEVFが効く
  • 被写体検出9種の細かい分類(自転車・バイク・車・列車・飛行機を個別)が撮影対象と噛み合う
  • シャッターユニットの摩耗という保守項目を設計から消したい

910gという重量と、約340〜370コマのバッテリーは受け入れる前提になる。予備バッテリーは必須と考えたほうがよい。

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Canon EOS R5 Mark IIがおすすめな人

  • フル画素で最高約30コマ/秒を回したい。JPEG限定の高速モードではなく、4500万画素のまま速度が欲しい
  • 競技スポーツを撮る。視線入力AFとアクション優先(サッカー・バスケ・バレーの動作認識)が実戦で効く
  • 8K60PのRAW内部記録が仕様要件になっている
  • 中央最大8.5段・周辺7.5段の手ブレ補正で、手持ちの限界を下げたい
  • 746gという重量と、モニター使用時約630枚のバッテリーで運用したい
  • メカシャッター(最高約12コマ/秒)という退路を残しておきたい

8K長時間収録時の発熱制限と、バッテリー消費の速さは弱点として指摘されている。長回し前提なら検証が要る。

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まとめ

  • センサーは4571万画素対約4500万画素で、どちらも積層型。画素数と記録メディア(CFexpress Type B+SD UHS-II)は実質同格であり、決め手にならない
  • 最大の構造差はシャッター。Z8はメカシャッターレスで読み出し3.7msでの歪みほぼ無しと評され、EOS R5 Mark IIはメカ最高約12コマ/秒という退路を残す
  • 連写はフル画素ならEOS R5 Mark IIの30コマ/秒、時間軸の刻みならZ8のC120(約120コマ/秒)。ただしC120は約1100万画素JPEG限定という制約付き
  • AFはZ8が被写体検出9種の網羅性、EOS R5 Mark IIが視線入力AF+アクション優先という別軸の武器。競技スポーツならEOS R5 Mark IIの思想が刺さる
  • 動画は8K級60pの内部RAWをどちらも実現。Z8はN-RAWとProRes RAW HQの選択肢、EOS R5 Mark IIは8K60P RAW一本。ただしEOS R5 Mark IIには8K長時間収録の発熱制限が指摘される
  • 手ブレ補正は6.0段対8.5段でEOS R5 Mark IIが有利。重量は910g対746gで164g差
  • バッテリーはEVF使用時ならどちらも約340コマ前後で横並び。Z8はZ9の約700〜770コマから大きく落ちる点が最大の妥協

金額を外して並べると、この2機はきれいに思想が分かれる。Z8は「歪まない高画素を、メカに頼らず撮り切る」機械。EOS R5 Mark IIは「フル画素のまま速く、賢く食いつく」機械。 どちらが上かではなく、自分の撮影が時間軸の刻みを求めているのか、フル解像度の連続性を求めているのかで決まる。既存のレンズ資産があるなら、それが最も重い判断材料であることも忘れないでほしい。

出典