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結論:1万5,840円の差は「容量」と「スロー」に集約される

DJI Osmo Pocket 4は2026年4月22日発売、スタンダードの参考価格は¥79,200(税込・2026年8月時点)。対するOsmo Pocket 3は2023年10月発売ながら、2026年8月時点でもDJI公式ストアで併売が続く現行商品で、本体¥63,360だ。差額は1万5,840円。

両機ともセンサーは1インチCMOSで、3軸ジンバルを積む。つまり「大きなセンサーを機械式ジンバルで安定させる」というこのシリーズの核は共通している。差額で買えるのは、その先の運用性能である。

Osmo Pocket 4が向いている人

  • 撮影中にカードを差し替えたくない。内蔵107GBで丸一日回したい
  • 4K@200/240fpsの超スローを絵作りの武器として使う
  • 最大180Mbpsの高ビットレートで撮って、編集で追い込みたい
  • 静止画も本気で撮る。7680×4320または6144×6144のスクエア記録、DNG(RAW)を使いたい
  • 190.5gという公称重量が明示されている安心感がほしい

Osmo Pocket 3が向いている人

  • 予算を1万5,840円削って、その分をマイクや三脚、SDカードに回したい
  • 2インチ回転式スクリーン(縦横対応)の操作感を最優先する
  • ActiveTrack 6.0という「名前まで確定した」追尾機能を頼りに一人で撮る
  • 4K/120fps(24fpsタイムラインで5倍スロー)までで足りる
  • 型落ちであることより、実績のある定番であることを重視する

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スペック比較表

項目DJI Osmo Pocket 4DJI Osmo Pocket 3
発売2026年4月22日2023年10月
参考価格(税込)スタンダード ¥79,200本体 ¥63,360
センサー1インチCMOS1インチCMOS
静止画最大7680×4320 / 6144×6144(約37MP)—(本稿で未確認)
静止画記録形式JPEG / DNG / JPEG+DNG—(本稿で未確認)
動画(標準)4K@24〜60fps4K対応
スローモーション4K@100 / 120 / 200 / 240fps4K@120fps
最大ビットレート180Mbps—(本稿で未確認)
D-Log M / 10-bit—(公式仕様表で明記を確認できず不明)—(本稿で未確認)
ジンバル3軸3軸
ジンバル可動域パン -235°〜58° / チルト -120°〜70° / ロール ±45°—(本稿で未確認)
内蔵ストレージ107GB—(本稿で未確認)
microSD最大1TB—(本稿で未確認)
本体重量190.5g—(本稿で未確認)
バッテリー撮影時間240分(1080p/24fps条件)—(本稿で未確認)
スクリーン—(本稿で未確認)2インチ回転式(縦横対応)
被写体追尾—(世代表記を本稿で未確認)ActiveTrack 6.0

※すべてメーカー公称値です。価格は変動するため参考価格は執筆時点(2026年8月)のものです。

※表中の「—(本稿で未確認)」は「その機能が存在しない」という意味ではない。当サイトが一次ソース(メーカー公式仕様表)で数値を確認できなかった項目を、推測で埋めずにそのまま空欄として示している。Pocket 3は発売から2年半以上経った機種で、公式ストアの商品ページには主要な特徴は載るが、当サイトが確認した範囲では詳細仕様表の全項目までは取得できなかった。Pocket 3のスペックを根拠に購入を決めるなら、DJI公式の仕様ページを必ず自分で確認してほしい。

ストレージ:107GBが効くのは「SDを忘れた日」ではない

Pocket 4の内蔵ストレージはDJI公称で107GB。加えてmicroSDが最大1TBまで使える。

この107GBという数字は、SDカードを忘れた日の保険として語られがちだが、本当に効くのはもっと地味な場面だ。撮影中にカードの残量を気にしなくてよくなる、という一点である。

公称値から単純計算してみる。最大ビットレートの公称180Mbpsは1秒あたり約22.5MB、1分あたり約1.35GBだ。107GBを割ると約79分。最高画質で撮り続ける想定でも、内蔵メモリだけで1時間以上は回る計算になる。実際には解像度やフレームレート、圧縮方式によって消費量は大きく変わるので、これはあくまで上限側の目安として見てほしい。

旅行の1日、イベントの半日、子どもの発表会。この規模なら、内蔵だけで完結する可能性が現実的にある。カードスロットを開ける動作が一度も発生しない撮影というのは、体験として想像以上に軽い。

一方Pocket 3の内蔵ストレージ容量は、当サイトが確認した一次ソースの範囲では数値を確認できなかった。ここは推測で書かない。ただし、Pocket 4の107GBという数字がDJI公式仕様表に明示されている事実だけは動かない。ストレージ運用を購入判断の軸に据えるなら、Pocket 3側の仕様をDJI公式ページで確認したうえで比較するのが正しい手順だ。

スローモーション:4K/240fpsは「10倍スロー」という新しい絵

Pocket 4の公称スローモーションは4K@100 / 120 / 200 / 240fps。Pocket 3は公称4K/120fpsまでだ。

24fpsのタイムラインに乗せる前提で倍率を計算すると、こうなる。

  • 100fps → 約4.2倍スロー
  • 120fps → 5倍スロー(Pocket 3の上限)
  • 200fps → 約8.3倍スロー
  • 240fps → 10倍スロー(Pocket 4の上限)

5倍と10倍は、単に「もっと遅い」という差ではない。5倍スローは人の動きを美しく見せる速度で、10倍スローは水しぶきや粉塵、髪の毛の動きといった「肉眼では見えていなかったもの」を見せる速度だ。用途のカテゴリが変わる。

ただし正直に書いておくべき点がある。高フレームレート時に画角のクロップ(記録範囲が狭くなる現象)が入るかどうかは、本稿で確認した公式仕様表の範囲では記載を確認できなかった。多くのカメラでは高フレームレート記録時に画角が狭くなるが、Pocket 4がどうかは断定できない。広角で寄れないと困る撮影(狭い室内での自撮りスローなど)を想定しているなら、ここは購入前に実機か公式FAQで確認すべき項目だ。

そして最も重要な問いは「10倍スローを月に何回使うか」である。ここに即答できないなら、この差に1万5,840円の価値を見出すのは難しい。

ビットレート180Mbps:編集で追い込む人だけが恩恵を受ける

Pocket 4の最大ビットレートは公称180Mbps。これはDJIの現行ラインでも上位に位置する数値で、同社のOsmo Pocket 4P、Avata 360と同じ180Mbps水準にある。参考までに、Osmo Action 6の公称最大ビットレートは120Mbpsだ。

ビットレートが高いと何が変わるか。撮って出しで見る限りは、正直ほとんど差を感じない場面も多い。効いてくるのは編集工程だ。色を大きく動かす、暗部を持ち上げる、トリミングして拡大する。こうした「元データを痛めつける」処理をしたときに、破綻するまでの余裕が違う。

逆に言えば、撮ったものをそのままSNSに上げる運用なら、180Mbpsは使われないまま容量だけ食う設定になりうる。Pocket 3側の最大ビットレートは本稿で確認できていないが、少なくとも「編集しない人にとって高ビットレートは追加費用に見合いにくい」という原則は変わらない。

センサーと静止画:同じ1インチ、違うのは記録の自由度

両機ともセンサーは1インチCMOSである。スマホの一般的なメインセンサーより大きく、暗所とボケの余裕がこのクラスの存在理由だ。ここは差がない。

差が明確なのは静止画の記録仕様だ。Pocket 4は公式仕様表で、静止画最大7680×4320および6144×6144(約37MP相当)、記録形式JPEG / DNG / JPEG+DNGと明記されている。

注目したいのは6144×6144というスクエア記録である。正方形で撮っておけば、後から16:9にも9:16にも切り出せる。同じ素材をYouTube横型とショート縦型の両方に回す運用では、この「撮影時に縦横を決めなくていい」性質が効く。DJIはOsmo Action 6でも1/1.1インチのスクエアCMOSを採用しており、縦横両対応の切り出し運用はブランド全体の方向性になりつつある。この設計思想の比較はOsmo Action 6とAction 5 Proの比較記事でも扱っている。

Pocket 3の静止画最大画素数とRAW対応可否は、本稿の確認範囲では一次ソースを取得できなかった。DNG(RAW)での撮影を必須条件にしているなら、Pocket 4は公式仕様表に明記があるという意味で確実性が高い。

スクリーンと操作:Pocket 3の2インチ回転式は今も明確な武器

Pocket 3の特徴として公式に挙げられているのが、2インチの回転式スクリーンだ。縦位置・横位置の両方に対応する。

このシリーズにとって画面は単なるモニターではない。画面を縦に倒すと縦動画モードに切り替わる、という直感的な操作系そのものである。片手で構えたまま指を離さずに縦横を切り替えられる設計は、Vlog撮影のテンポに直結する。

Pocket 4のスクリーンサイズと回転機構については、本稿で確認した公式仕様表の範囲では記載を確認できなかったため、ここでは断定しない。「新しいから当然良くなっている」と書くのは簡単だが、それは検証ではない。画面の使い勝手を最優先するなら、店頭でPocket 4の実機に触れるか、DJI公式仕様ページで確認してから決めるべきだ。

なお、Pocket 3のこの回転式スクリーンは、発売から2年半経った今も評価が高いポイントとして各所で挙げられ続けている。旧型が併売され続けている理由の一端は、ここにあると考えるのが自然だろう。

追尾と自撮り:ActiveTrack 6.0という「確定情報」の強み

Pocket 3はActiveTrack 6.0を搭載すると公式に明示されている。ジンバルが被写体を追い続けるため、一人で撮影しながら動き回っても、フレームから外れにくい。三脚に置いて自分が動く、という撮り方が成立する。

Pocket 4の被写体追尾機能については、世代表記(ActiveTrackの何番か)を本稿で確認できなかった。3軸ジンバルの可動域はパン -235°〜58°、チルト -120°〜70°、ロール ±45°と公式仕様表に明記されており、機構としての追従範囲は広い。ただし「追尾アルゴリズムがPocket 3より進化しているか」は、確認できていない以上、当サイトでは書かない。

一人称でのVlog、料理動画、店舗紹介。こうした「自分しかいない現場」で追尾の完成度は撮影本数そのものを左右する。Pocket 3を選ぶ場合、少なくともActiveTrack 6.0という既知の性能が保証されている点は、判断材料として軽くない。

重さ・バッテリー・コンボ構成

Pocket 4の本体重量は公称190.5g。バッテリー撮影時間は公称240分(1080p/24fps条件)である。この240分という数字は、上位のPocket 4P(公称210分)より30分長い。上位機のほうがバッテリーが短いという逆転は、デュアルカメラ搭載と230gという重量増の代償だ。この関係はOsmo Pocket 4とPocket 4Pの比較記事で詳しく整理している。

Pocket 3の本体重量とバッテリー公称撮影時間は、本稿の確認範囲では取得できなかった。

コンボ構成と参考価格(税込・2026年8月時点)は以下の通り。

Osmo Pocket 4

  • スタンダード ¥79,200
  • 音声コンボ(Mic Mini 2) ¥84,040
  • 140W GaN充電コンボ ¥88,110
  • グロウポートレートコンボ ¥88,880
  • トラベルコンボ ¥98,340
  • クリエイターコンボ ¥99,880
  • セルフィーコンボ ¥106,370
  • クリエイターPlusコンボ ¥109,450

Osmo Pocket 3

  • 本体 ¥63,360
  • Vlogコンボ(Mic Mini) ¥67,980
  • 140W GaN充電コンボ ¥72,270
  • Vlogコンボ(Mic 3) ¥77,660
  • クリエイターコンボ ¥79,860

ここで見落とされやすい事実がある。Pocket 3のクリエイターコンボ(¥79,860)と、Pocket 4のスタンダード(¥79,200)は、ほぼ同額なのだ。

つまり同じ約8万円を出すとき、選択肢は「新型を単体で買う」か「旧型をアクセサリー込みで揃える」かの二択になる。マイクもグリップも三脚も持っていない人にとって、この比較は本体スペックの優劣とは別の軸で効いてくる。逆にアクセサリーを既に持っているなら、Pocket 4スタンダードのほうが素直だ。

なお140W GaN充電コンボ同士で比べると¥88,110対¥72,270で差額は1万5,840円と、本体同士とまったく同じ。一方クリエイターコンボ同士では¥99,880対¥79,860で、差は2万20円に広がる。「差額1万5,840円」という前提は、上位コンボでは崩れる点に注意したい。

また、Pocket 3のVlogコンボ(Mic 2)は2026年8月2日時点でDJI公式ストアで在庫切れとなっていた。旧型はいつまでも同じ構成で買えるとは限らない。コンボ狙いなら在庫確認が先だ。

この記事で「不明」と書いた項目について

比較記事として不誠実にならないよう、確認できなかった項目を明示しておく。

Pocket 4について確認できなかったこと

  • D-Log Mおよび10-bit記録の対応可否。メーカー公式仕様表で明記を確認できず不明である。複数メディアは10-bit D-Log対応と報じているが、一次ソースで裏付けが取れていないため当サイトでは断定しない。カラーグレーディング前提なら、購入前にDJI公式仕様ページで確認してほしい
  • スクリーンのサイズと回転機構
  • 被写体追尾機能の世代表記
  • 高フレームレート記録時のクロップ有無

Pocket 3について確認できなかったこと

  • 静止画の最大画素数、RAW(DNG)対応可否
  • 最大ビットレート
  • 内蔵ストレージ容量、microSD対応上限
  • 本体重量、バッテリー公称撮影時間
  • ジンバルの可動域

Pocket 3で確認できているのは、1インチCMOS、4K/120fps、2インチ回転式スクリーン(縦横対応)、3軸ジンバル、ActiveTrack 6.0という主要特徴と、公式ストアの価格構成である。これは「Pocket 3が劣る」という意味ではまったくない。当サイトが数値を出せる範囲がここまでだ、という話に過ぎない。

推測で埋めた表は読みやすいが、それは比較ではなく創作である。数値が空欄であることの不便さを引き受けたうえで、埋まっている部分だけで判断してほしい。

DJI Osmo Pocket 4がおすすめな人

  • カードを差し替えずに丸一日撮りたい。内蔵107GBに実利を感じる
  • 4K@200 / 240fpsの超スローを、作品の見せ場として使う予定がある
  • 最大180Mbpsで撮って、編集で色や露出を大きく動かす
  • 静止画もDNG(RAW)で残したい。6144×6144のスクエア記録で縦横を後決めしたい
  • 190.5g、240分といった数値が公式仕様表に明記されている確実性を重視する
  • 発売2026年4月の現行最新世代を、長く使う前提で選びたい

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DJI Osmo Pocket 3がおすすめな人

  • 1万5,840円を本体から削って、マイク・SDカード・三脚に回したい
  • 2インチ回転式スクリーン(縦横対応)の操作感を最優先する
  • ActiveTrack 6.0で一人撮影を回したい
  • 4K/120fps(24fpsで5倍スロー)までで十分。240fpsを使う予定がない
  • クリエイターコンボ¥79,860でアクセサリーごと一気に揃えたい
  • 同じ1インチCMOS・3軸ジンバルという核が共通なら、旧型で構わないと割り切れる

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まとめ

  • 差額は1万5,840円(Pocket 4スタンダード¥79,200 対 Pocket 3本体¥63,360、税込・2026年8月時点)。ただしクリエイターコンボ同士では2万20円差に広がる
  • 差額の中身は主に3つ。内蔵107GB、4K@200/240fpsの超スロー、最大180Mbps。この3つを使わない撮影なら、旧型を買う判断は十分成立する
  • センサーは両機とも1インチCMOS、ジンバルはどちらも3軸。シリーズの核となる部分に差はない
  • Pocket 3の2インチ回転式スクリーン(縦横対応)とActiveTrack 6.0は、2026年時点でも明確な武器として残っている
  • Pocket 4のD-Log M / 10-bit記録は公式仕様表で明記を確認できず不明。グレーディング前提なら購入前に自分で確認すべき
  • Pocket 3のクリエイターコンボ¥79,860とPocket 4スタンダード¥79,200はほぼ同額。約8万円という同一予算での「新型単体 対 旧型フルセット」が現実的な分岐点になる

Pocket 4は新型として順当に強い。だが「新型だから買う」ではなく、107GBと240fpsと180Mbpsのうち、自分がどれを実際に使うかを一つでも挙げられるかどうか。挙げられないなら、その1万5,840円はアクセサリーに回したほうが撮影の質は上がる。

出典