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UGREEN NASyncシリーズは、2ベイの約3万円から8ベイの約20万円まで9機種が公式ストアに並びます。この記事は家庭・個人利用の範囲に絞り、DH系2機種とDXP系5機種の計7機種を公式仕様で比較します。最初に押さえてほしいのは2点。全機種HDD別売りで本体価格にドライブは含まれないこと、そしてDHかDXPかはCPUの系統の違いで、できることの上限がそこで決まることです。

まず全体像:DH系とDXP系の2系統

公式ストアの型番は、DHで始まるものとDXPで始まるものに分かれます。

  • DH系(DH2300 / DH4300 Plus):ARM系8コアCPU、メモリ増設不可、M.2スロットなし。公式は「初めてのNASは、この安心とコスパで」と位置づけています。
  • DXP系(DXP2800 / DXP4800 Plus / DXP2800 GT / DXP4800 GT / DXP480T Plus):IntelまたはAMDのx86 CPU、メモリ増設可、M.2 NVMeスロットあり。DockerとVMに対応します。

決定的なのはソフトの対応範囲です。公式ページにはDH2300が「Dockerおよび仮想マシンに対応していません」、DH4300 Plusは「Dockerに対応していますが、仮想マシン(VM)には対応していません」と明記されています。バックアップと写真共有だけならDHで十分ですが、自宅サーバー用途を少しでも考えるならDXPが必要です。

7機種スペック比較表

機種ベイCPUメモリ(最大)LANM.2最大容量HDMI保証価格(税込)
DH23002Rockchip A72+A53 8コア4GB(増設不可)1GbE×1なし64TB4K2年¥29,590
DH4300 Plus4A76+A55 8コア8GB(増設不可)2.5GbE×1なし128TB4K2年¥53,890
DXP28002Intel N100(4C/4T)8GB DDR5(16GB)2.5GbE×1280TB4K2年¥53,890
DXP2800 GT2AMD Ryzen Embedded R2514(4C/8T)8GB DDR4(64GB)10GbE×1280TB4K2年¥69,880
DXP4800 Plus4Intel Pentium Gold 8505(5C/6T)8GB DDR5(64GB)2.5GbE×1+10GbE×12144TB4K2年¥89,990
DXP4800 GT4AMD Ryzen Embedded R2514(4C/8T)8GB DDR4(64GB)10GbE×22144TB4K2年¥99,880
DXP480T PlusM.2×4Intel Core i5-1235U(10C/12T)8GB DDR5(64GB)10GbE×1432TB8K2年¥109,880

最大容量はメーカー公表値で、HDDは1台32TB、M.2 SSDは1台8TBで計算した数字です。価格は2026年8月時点の公式ストア表示で、DXP2800の商品ページには9月3日からの価格改定予告が載っているため、購入時に再確認してください。なおDXP4800(無印)は公式ストアで終売となっており、4ベイはDXP4800 PlusとGTの2択です。

DHで足りる人、DXPが要る人

DHで足りる人は、スマホ写真の自動バックアップ、PCのバックアップ先(DH2300はApple Time Machine対応を明記)、家族間のファイル共有、テレビやスマホでの動画再生といった「置き場所」としての使い方が中心の人です。DH2300は公式が「30〜35dBの超低騒音設計」、HDDアクセス時約13.7W・待機時約3.3Wと公表しており、リビングに置いて常時稼働させやすい数字です。LANが1GbEなので大容量のコピーは時間がかかりますが、スマホ・タブレット中心なら実害は小さいでしょう。

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DXPが要る人は、Dockerでメディアサーバーや自宅クラウドを動かしたい、仮想マシンを立てたい、メモリを足したい、M.2 SSDをキャッシュや高速領域に使いたい、2.5GbE以上のLANで動画素材を出し入れしたい人です。DXP2800はIntel N100・メモリ最大16GB・M.2スロット2基で、DH2300との価格差は約2.4万円。この差が「サーバーとして育てられるか」の差です。

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2ベイか4ベイか:容量より「冗長化の余裕」で決める

2ベイはRAID 1(ミラー)で片方が壊れてもデータが残る構成が基本で、使える容量はHDD1台分です。4ベイになるとRAID 5で「4台のうち1台分をパリティに使い、3台分の容量を使いながら1台故障に耐える」構成が選べ、同じ冗長性なら容量効率が上がります。公式のUGOS Pro紹介ページには「Basic、JBOD、RAID 0/1/5/6/10 構成モード」と記載があり、DH4300 Plusの商品ページにも同じRAID種別が並びます。

目安は、写真・書類・スマホバックアップ中心で数TBあれば足りるなら2ベイ、動画素材やPC複数台のフルバックアップを何年も貯めるなら4ベイ。4ベイはHDDも4台分かかるので、初期費用の総額で比べてください。

DH4300 Plusは4ベイでありながら¥53,890と、2ベイのDXP2800と同額です。Dockerには対応(VMは非対応)し、LANも2.5GbEなので、「容量は欲しいがVMまでは要らない」人の最安の4ベイになります。

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DXP4800 PlusはIntel Pentium Gold 8505(第12世代・5コア6スレッド)、メモリ最大64GB、2.5GbEと10GbEの2ポート、前面SD 3.0スロットを備え、VMも動く4ベイの本命です。

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GTは何が変わったか:CPUがAMD、LANが10GbE(+オールSSD機)

2026年に加わったDXP2800 GT/DXP4800 GTは、CPUがIntelからAMD Ryzen Embedded R2514(4コア8スレッド・最大3.7GHz)に変わり、LANが10GbEになりました(DXP2800 GTは1ポート、DXP4800 GTは2ポート)。メモリ上限は両機とも64GBで、M.2スロットはU.2 NVMeにも対応すると公式ページにあります。

ただし注意点が2つ。ひとつはメモリがDDR4で、DXP2800(DDR5)と規格が異なること。上限は16GB→64GBに増えましたが、増設時は規格を間違えないでください。もうひとつは、10GbEを活かすにはルーターやハブ側も10GbE対応が必要なこと。家庭用の多くは1GbEか2.5GbEなので、LAN環境を変える予定がなければGTの速度上乗せは発揮されません。DXP2800とGTの価格差は約1.6万円、DXP4800 PlusとGTは約1万円です。

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オールSSDのDXP480T Plus:静音・小型・映像編集向け

DXP480T PlusはHDDベイを持たず、M.2 NVMeスロット4基だけで構成するモデルです。Intel Core i5-1235U(10コア12スレッド)、メモリ最大64GB、10GbE×1に加えてThunderbolt 4を2ポート備え、HDMIは8K出力対応。最大容量は32TB(8TB×4)とHDD機より小さく容量単価では不利ですが、回転部品がなく、動画編集の素材置き場のように速度と静音を優先する人向けです。

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HDDは別売り:何を買うか、UPSセットの意味

繰り返しになりますが、全機種「HDD(ハードディスク)は別売となります」。3.5インチSATAのNAS向けHDD(WD Red Plus / Red Pro、Seagate IronWolf / IronWolf Pro、東芝のNAS向けNシリーズなど)から、同容量・同モデルを台数分そろえるのが基本です。デスクトップ用HDDでも動きますが、NAS向けは24時間稼働と振動対策を前提に設計されています。DXP系でM.2を使うならNVMe SSD、DXP480T PlusはM.2 NVMe SSDのみです。

UPSセットは「停電時のデータ保護」のためのものです。公式の解説ページは、書き込み中の電源断でファイルが開けなくなる可能性や、RAID再構築中の中断を挙げ、「RAIDはHDD故障に備える仕組みであり、停電による書き込み中断を防ぐ仕組みではありません」と説明しています。専用UPSはUS2000(72W・6000mAh)とUS3000(120W・12000mAh)の2種類で、停電を検知すると切替0秒で給電を続け、NASへ自動シャットダウンを指示。復電後の自動再起動もアプリから設定できます。単品はUS2000が¥11,880、US3000が¥14,880で、セット価格(例:DH2300+US2000 ¥37,150、DXP2800 GT+UPS ¥76,280)のほうが合計より安く設定されています。

UGOS Proでできること、Synology/QNAPとの立ち位置

OSは全機種UGOS Proです。公式ページに記載されている範囲では、RAID各種とリアルタイムのストレージ監視、AIで「テキスト抽出」や「自動分類」を行う写真ライブラリ、映画メタデータを自動取得するビデオセンター、音楽センター、UGREENlinkによる外出先からのアクセス(Web・PC・スマホ・タブレット・TV対応)、同期とバックアップ、ClamAVウイルススキャン、ファイアウォール、ユーザー管理、そしてDockerとVM(対応機種のみ)が挙げられています。

先行するSynologyやQNAPは実績とアプリの蓄積が強みで、細かい運用情報は今も厚いです。UGREENの立ち位置は「同価格帯でハードウェアを厚めに積み、OSは必要十分をまとめた新興勢」で、2ベイ約3万円から入れる点が入門層向きです。他社の個別スペックは本記事では確認していないため、各社の公式仕様表でご確認ください。

こんな人にはこれ

  • 初めてのNAS、写真と書類の置き場が欲しい:DH2300(¥29,590)。UPS付きで¥37,150。
  • 容量重視で4ベイ、Dockerは使うがVMは不要:DH4300 Plus(¥53,890)。
  • Docker・VM・メモリ増設まで試したい2ベイ:DXP2800(¥53,890)。
  • 10GbE環境があり、2ベイで最速:DXP2800 GT(¥69,880)。
  • VMも動く4ベイの本命、SDスロットも欲しい:DXP4800 Plus(¥89,990)。
  • 4ベイで10GbE×2:DXP4800 GT(¥99,880)。
  • 静音・小型・映像編集の素材置き場:DXP480T Plus(¥109,880)。

どの機種もHDD(またはSSD)別途の前提で総額を比べてください。保証は7機種とも商品ページで2年表記ですが、トップには「最大3年保証」とあるため購入機種のページで再確認を。

UGREEN NAS公式ストアで全機種を見る(UPSセット・保証条件はこちら)

出典は公式ストア(ai.ugreen.jp)の各商品ページ、UGOS Pro紹介ページ、停電対策の解説ページです。購入前に最新の仕様・価格をご確認ください。

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