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結論:迷ったらEOS R50。ただし「何を撮るか」で答えは変わる

2026年8月時点で新品購入できる入門一眼から、10機種を選んだ。先に結論を書く。

  • 総合力で迷ったら Canon EOS R50 — 約375gで被写体認識AF・EVF・4Kクロップなし。入門機に必要なものが一通り揃う
  • とにかく安く始めたい人は Canon EOS R100 — ボディ約6万8800円。EVF付きでこの価格は他にない
  • 運動会・スポーツを撮る人は Canon EOS R10 か Sony α6400 — 電子シャッター最高約23コマ/秒と約11コマ/秒、動体追従が別格
  • AF性能で選ぶなら Nikon Z50II — 旗艦Z9譲りの9種被写体検出。ただし約550gと本群で最重量
  • Vlog・動画が主目的なら Sony ZV-E10 II — 4K60p対応・4:2:2 10bit。ただしEVFとメカシャッターがない
  • 色で選ぶなら FUJIFILM X-M5 — フィルムシミュレーション専用ダイヤル搭載で約355g
  • 登山・旅行・雨天なら OM SYSTEM OM-5 Mark II — 10機種で唯一のボディ内手ブレ補正+IP53防塵防滴
  • 最軽量とEVFの両立なら Panasonic LUMIX G100D — 約346g。ただしAFはコントラスト式のみ

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スペック比較表

機種センサー有効画素ボディ内手ブレ補正EVF4K動画連写(最高)重量参考価格(ボディ)
Canon EOS R100APS-C約2410万なし0.39型 約236万ドット4K 25p(中央クロップあり)約6.5コマ/秒約356g¥68,800
Canon EOS R50APS-C約2420万なし0.39型 約236万ドット4K 30p(クロップなし)電子 約15コマ/秒約375g¥90,456
Canon EOS R10APS-C約2420万なし0.39型 約236万ドット4K 30p(クロップなし)/60pはクロップ電子 約23コマ/秒約429g¥122,000
Nikon Z30APS-C(DX)2088万なしなし4K 30p(クロップなし)/60p非対応約5コマ/秒(拡張 約11)約405g¥80,515
Nikon Z50IIAPS-C(DX)2088万なし0.39型 約236万ドット4K 30p(クロップなし)/60pは1.5倍クロップとされる約5.6コマ/秒(拡張 約11)約550g¥128,587
Sony ZV-E10 IIAPS-C約2700万なし(動画用電子式のみ)なし4K 60p対応(60pは約1.1倍クロップとされる)約11コマ/秒約377g¥118,000
Sony α6400APS-C約2420万なし約236万ドット4K 30p(30pはクロップありとされる)約11コマ/秒約403g¥104,800
FUJIFILM X-M5APS-C約2610万なし(動画用電子防振のみ)なし6.2K 30p/4K 60p(60pは1.18倍クロップ)電子 約30コマ/秒約355g¥111,796
OM SYSTEM OM-5 Mark II4/3型約2037万あり(中央6.5段・周辺5.5段)約236万ドット4K 30p(60p非対応)電子 約30コマ/秒約418g¥117,999
Panasonic LUMIX G100D4/3型2030万なし(動画用電子5軸)0.39型 約236万ドット4K 30p(最長10分制限・クロップあり)約10コマ/秒約346g—(ボディ単体販売なし/Kキット¥89,917)

※すべてメーカー公称値です。価格は変動するため参考価格は執筆時点(2026年8月)のものです。

APS-Cはスマホの撮像素子より十数倍大きいセンサー、4/3型(マイクロフォーサーズ)はそれよりひと回り小さいセンサーを指す。センサーが大きいほど背景がボケやすく暗所に強い一方、レンズとボディは大きく重くなる。

入門一眼レフはもう買えるのか

「一眼といえば一眼レフ」というイメージで検索してきた人に、まず現状を正確に伝えたい。入門クラスの一眼レフは、2026年時点で事実上終息している。

最後まで現行入門機として残っていたのがPENTAX KF(2022年11月25日発売)だ。しかし2026年5月、量販店で「生産完了」扱いになったと報じられている。ペンタックスの一眼レフで残るのはフルサイズのK-1 Mark IIボディのみで、KFの後継機はアナウンスされていない。キヤノンもニコンも、入門一眼レフの新製品は長らく投入していない。

つまりこれから1台目を買う人の選択肢は、実質的にミラーレス一択である。これはネガティブな話ではない。ミラーレスは像面位相差AFと被写体認識の進化が速く、同じ価格帯で比べるとAFも動画も一眼レフを大きく上回るようになった。本記事の10機種はすべてミラーレスだ。

PENTAX KFの参考スペック

PENTAX KF 18-55WRキットの製品写真

  • センサー: APS-C 約2424万画素
  • AF: SAFOX X 11点(中央9点クロス)
  • 連写: 約6.0コマ/秒
  • 手ブレ補正: ボディ内SR搭載
  • 動画: フルHDまで(4K非対応)
  • ファインダー: ペンタプリズムOVF 視野率約100%・倍率約0.95倍
  • モニター: バリアングル3.0型 約103.7万ドット
  • 重量: 約684g/防塵防滴
  • 参考価格: 18-55WRキット ¥105,420(在庫店舗残存)

注目すべきは、KFがボディ内手ブレ補正と防塵防滴を持つ一方、動画は4K非対応でフルHD止まりという点だ。重量も約684gと、本記事の10機種すべてより重い。それでも光学ファインダーは像を光学的にそのまま見せるため、電子ファインダー特有の遅延やちらつきがない。この見え方が好きな人にとっては、新品在庫限りの最後の選択肢という位置づけになる。逆に動画を少しでも撮る予定があるなら、迷わずミラーレスを選ぶべきだ。

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予算別・用途別の早見表

予算別

予算候補選ぶ理由
7万円台EOS R100EVF付き最安。ボディ¥68,800、標準ズームキットでも約7万2797円
9〜12万円EOS R50/Nikon Z30/α6400/LUMIX G100D(Kキット)実用十分。R50は総合力、Z30は動画特化、α6400は情報量、G100Dは軽さ
12〜16万円EOS R10/Z50II/ZV-E10 II/X-M5/OM-5 Mark II連写・AF・手ブレ補正など「1つ尖った武器」が手に入る帯

キットレンズ込みで考えると、上の帯より1〜3万円上乗せになる点に注意したい。

用途別

用途第一候補対抗馬ポイント
家族写真・子どもCanon EOS R50Nikon Z50II顔・瞳検出の安定性とバリアングル液晶。R50は約375gで母親・祖父母でも扱いやすい
旅行・スナップLUMIX G100DFUJIFILM X-M5約346gと約355g。G100DはEVF付き、X-M5は色で選ぶ
Vlog・動画Sony ZV-E10 IINikon Z30ZV-E10 IIは4K60p対応、Z30は4K30pまで。どちらもEVFなし
動きもの・運動会Canon EOS R10Sony α6400電子約23コマ/秒+被写体検出 vs 約11コマ/秒+リアルタイムトラッキング
登山・アウトドアOM SYSTEM OM-5 Mark II(該当なし)10機種で唯一のボディ内手ブレ補正とIP53防塵防滴

入門機選びで実際に効く5つのチェック項目

  1. ボディ内手ブレ補正の有無 — 本記事でボディ内補正を持つのはOM-5 Mark IIのみ。他はレンズ側の補正頼りになる。夜景・室内・望遠で差が出る
  2. EVFの有無 — Z30・ZV-E10 II・X-M5は非搭載。晴天の屋外で背面液晶が見えにくいのは想像以上にストレスになる
  3. 4K動画のクロップ — 画角が狭くなり、広く写らなくなる。R100は4K時に中央クロップ、G100Dも4K時クロップあり(倍率は非公表)。R50は4K30pでクロップなし
  4. レンズ資産とマウントの将来性 — ボディ価格だけで決めると後で高くつく。ソニーEマウントとマイクロフォーサーズは低価格レンズが豊富、キヤノンRF-Sは純正の選択肢がまだ少ない
  5. バッテリーとメディア — ZV-E10 IIは大容量NP-FZ100採用で先代比約2倍の持ちとされる一方、α6400は小容量NP-FW50。長時間の旅行では効いてくる

おすすめ入門一眼10選

1. Canon EOS R50 — 総合力で1台目の本命

キヤノン EOS R50 ボディの製品写真

2023年3月17日発売。入門ミラーレスの定番売れ筋であり、迷ったときの基準機として挙げやすい1台だ。

最大の理由はAFにある。デュアルピクセルCMOS AF IIは最大651分割で、人物・動物・乗り物を検出する。これは上位のEOS R7世代のAFを引き継いだもので、走る子どもや犬にピントを合わせ続ける用途で入門機としては強力だ。動画も4K UHD 29.97fpsまでを6Kオーバーサンプリングで生成し、クロップなしで記録できる。「4Kにすると画角が狭くなる」問題が起きないのは初心者にとって地味に重要だ。

操作面では、スマホ的なタッチUI、ビジュアルガイド、シーンを自動判別するAdvanced A+モードが高く評価されている。カメラの用語がわからない段階でも、そこそこ狙い通りの絵が出てくる設計になっている。

弱点も明確だ。ボディ内手ブレ補正は非搭載、ダイヤル類が少なく撮影中の設定変更は上位機ほど速くない。RF-Sマウント用の純正レンズがまだ少なく、レンズを増やしていく段階で選択肢に不満が出る可能性がある。

  • センサー: APS-C CMOS 有効約2420万画素/AF: 最大651分割・人物/動物/乗り物検出
  • 連写: 電子先幕 約12コマ/秒・電子 約15コマ/秒/重量: 約375g
  • EVF: 0.39型 約236万ドット/モニター: バリアングル3.0型 約162万ドット(タッチ)
  • 参考価格: ボディ¥90,456/RF-S18-45キット¥98,300/ダブルズームキット¥116,260

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Nikon Z50IIとの直接比較はEOS R50 vs Nikon Z50IIの比較記事で詳しく扱っている。

2. Canon EOS R100 — 予算7万円台の現実解

キヤノン EOS R100 ボディの製品写真

2023年6月22日発売。RFマウント機で最小・最軽量・最安のポジションを担う。約356gという軽さと、ボディ¥68,800という価格でEVFが付く点が最大の価値だ。多くの同価格帯機はEVFを削っており、晴天下でも構図を確認できるという一点でR100は貴重な存在になっている。

ただし削られた部分もはっきりしている。モニターは固定式でタッチ非対応。角度を変えられないため、ローアングルや自撮りは苦しい。AFも瞳検出には対応するが、動物・乗り物の被写体認識は非搭載。連写は最高約6.5コマ/秒(ワンショットAF時)にとどまる。動画は4K UHD 25/23.98fpsだがセンサー中央部のクロップありで、4Kにすると画角が狭くなる。

「伸びしろの少ないスターターカメラ」という評価もある。それでも、まず一眼の写りを体験したい、予算は7万円台という条件では合理的な選択だ。

  • センサー: APS-C(約22.3×14.9mm)CMOS 有効約2410万画素/AF: 最大143分割・瞳検出
  • 動画: 4K 25/23.98fps(クロップあり)・フルHDは59.94fpsまで/重量: 約356g
  • モニター: 固定式3.0型 約104万ドット(タッチ非対応)
  • 参考価格: ボディ¥68,800/RF-S18-45キット¥72,797/ダブルズームキット¥99,000

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差額約2.5万円で何が変わるかはEOS R100 vs EOS R50の比較記事にまとめた。

3. Canon EOS R10 — 運動会と動きものに強い

キヤノン EOS R10 ボディの製品写真

2022年7月28日発売。入門価格帯でありながら中級機並みの速度を持つのが特徴だ。連写はメカ/電子先幕で最高約15コマ/秒、電子シャッターで最高約23コマ/秒。AFはR50と同じデュアルピクセルCMOS AF II・最大651分割で、人物・動物・乗り物を検出する。

操作系も本格的で、ジョイスティックなど上位機に近い配置を持つ。撮影に慣れて設定を触るようになったとき、ボディを買い替えずに済む余地が大きい。価格.comの評点は4.52(44件)と、本群でも高い水準にある。

弱点は3つ。ボディ内手ブレ補正は非搭載、バッテリーが小型で長時間撮影に弱い、そして発売から4年が経ちセンサーとエンジンは1世代前の構成である。動画は4K UHD 29.97fpsならクロップなしだが、4K 59.94fpsはクロップ撮影になる点も押さえておきたい。

  • AF: 最大651分割・人物/動物/乗り物検出/連写: 電子 最高約23コマ/秒
  • EVF: 0.39型 約236万ドット・約0.95倍/モニター: バリアングル3.0型 約104万ドット
  • 重量: 約429g/参考価格: ボディ¥122,000/RF-S18-45キット¥135,001/RF-S18-150キット¥151,000

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4. Nikon Z50II — 旗艦譲りのAFを入門価格で

ニコン Z50II ボディの製品写真

2024年12月13日発売。本記事の10機種のなかで、AFの中身が最も上位機に近い1台だ。画像処理エンジンにフラッグシップZ9/Z8と同じEXPEED 7を搭載し、9種の被写体検出(人物・犬・猫・鳥・車・バイク・自転車・列車・飛行機)に対応する。AF検出範囲はマイナス9EVまでという公称値で、暗い室内でもピントが迷いにくい設計になっている。

「本当にエントリー機なのか」と評されるのはこのためだ。ピクチャーコントロールボタンを押すだけで色作りのプリセットを切り替えられるのも、撮って出しで完結したい人には効く。

弱点は重さである。約550gは本群で最重量級で、最軽量のG100D(約346g)とは約200gの差がある。ボディ内手ブレ補正は非搭載でVRレンズ頼み。動画は4K 30pなら5.6Kオーバーサンプリングのクロップなしだが、4K 60pは1.5倍クロップとされる点に注意したい。

  • センサー: APS-C(DX)CMOS 有効2088万画素/AF: 209点・9種被写体検出
  • 連写: 約5.6コマ/秒(拡張 約11コマ/秒)/10bit N-Log対応
  • EVF: 0.39型 約236万ドット・約1.02倍/モニター: バリアングル3.2型 約104万ドット
  • 参考価格: ボディ¥128,587/16-50 VRキット¥148,728/ダブルズームキット¥162,980/18-140キット¥161,000

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5. Nikon Z30 — Vlog入門としての最小Zシリーズ

ニコン Z30 ボディの製品写真

2022年8月5日発売。Zシリーズで最小・最軽量、動画配信を想定した構成の1台である。深いグリップと録画中に光るタリーランプを備え、バリアングル液晶で自撮りしながらの撮影がしやすい。4K UHD 30pはクロップなしで、連続録画は最大125分という公称値を持つ。静止画の画質は上位機譲りとされ、写真もきちんと撮れる。

一方で割り切りも大きい。EVFは非搭載で、晴天の屋外では背面液晶が見づらい。ボディ内手ブレ補正もなし。被写体検出は人物と動物のみで、これは画像処理エンジンがEXPEED 6世代であることに由来する。4K 60pには非対応なので、スローモーション主体の動画を撮りたい人には物足りない。

「写真も撮るけれど主役は動画」で、予算を10万円以内に収めたい人向けだ。

  • AF: ハイブリッドAF 209点/連写: 約5コマ/秒(拡張時 約11コマ/秒)
  • モニター: バリアングル3.0型 約104万ドット(タッチ)/重量: 約405g
  • 参考価格: ボディ¥80,515/16-50 VRキット¥98,000/ダブルズームキット¥115,000

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6. Sony VLOGCAM ZV-E10 II — 動画入門の本命

ソニー VLOGCAM ZV-E10 II の製品写真

2024年8月2日発売。動画から入る人にとって、この価格帯で最も素直な選択肢だ。4K 60pに対応し、5.6Kオーバーサンプリングと4:2:2 10bit記録をサポートする。3カプセルマイクを内蔵し、商品レビュー用のフォーカス切替機能も持つ。バッテリーは大容量のNP-FZ100を採用し、持ちは先代比で約2倍とされる。

AFは位相差759点でリアルタイム認識AF(人物・動物・鳥)に対応。静止画も有効約2700万画素と本群で最も高画素だ。

割り切りは3点ある。EVF非搭載、光学式のボディ内手ブレ補正なし(動画用の電子式アクティブモードのみ)、そしてメカシャッター非搭載で電子シャッターのみ。電子シャッターだけの機種は、速く動く被写体で歪みが出たり、一部の照明下でフリッカーが出やすいという構造的な制約がある。クロップについては4K60p標準で約1.1倍、アクティブモード併用時は約1.5倍とされる。

  • センサー: APS-C(23.3×15.5mm)Exmor R CMOS 有効約2700万画素/連写: 最高約11コマ/秒
  • モニター: バリアングル3.0型 約103.7万ドット/重量: 約377g
  • 参考価格: ボディ¥118,000/パワーズームキット¥125,835/ダブルズームキット¥127,633

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同価格帯のX-M5とどちらを選ぶかはZV-E10 II vs FUJIFILM X-M5の比較記事で整理している。

7. Sony α6400 — 情報量とレンズ資産で選ぶロングセラー

ソニー α6400 (ILCE-6400) ボディの製品写真

2019年2月22日発売。7年売れ続け、2025年10月には新しいキット構成で継続販売されている異例のロングセラーだ。2026年時点で生産完了の情報はない。

この長寿には実利がある。作例・設定解説・トラブル情報がネット上に大量に蓄積されており、初心者が調べたときに答えが見つかりやすい。加えてソニーEマウントはサードパーティ製を含めた低価格レンズが非常に豊富で、レンズを増やしていく段階でのコストが抑えられる。AFは425点位相差+425点コントラストで、リアルタイム瞳AFとリアルタイムトラッキングに対応。連写は最高約11コマ/秒(Hi+)と動体にも十分対応する。

弱点は設計年次の古さだ。USB端子はmicro-B、メニュー構成も現行世代より前の世代のまま。ボディ内手ブレ補正はなく、バッテリーは小容量のNP-FW50。動画は4K 30pで、24pは6K相当の全画素読み出しでクロップなしだが、30pはクロップありとされる

  • センサー: APS-C(23.5×15.6mm)Exmor CMOS 有効約2420万画素/重量: 約403g
  • EVF: 約236万ドット・視野率100%/モニター: 180度チルト式3.0型 約92.1万ドット
  • 参考価格: ボディ¥104,800/PZキット¥109,500〜110,154/ダブルズームキット¥106,374〜117,199/高倍率キット¥137,800

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新世代のEOS R10とどちらが買いかはα6400 vs EOS R10の比較記事を参照してほしい。

8. FUJIFILM X-M5 — 「色」で選ぶ最軽量Xシリーズ

FUJIFILM X-M5 ボディの製品写真

2024年11月28日発売。約11年ぶりに復活したX-Mシリーズで、発売後は品薄になるほどの人気を集めた。最大の個性はフィルムシミュレーション専用ダイヤルで、指を1つ動かすだけで色の傾向を切り替えられる。撮影後の編集をせずに完結させたい人に刺さる設計だ。

軽さも武器で、約355gはXシリーズ最軽量。動画性能もこのクラスでは強力で、6.2K 30pと4K 60p(4K60pは1.18倍クロップ)、DCI4Kに対応する。連写は電子シャッター最高約30コマ/秒(1.25倍クロップ時)、メカ約8コマ/秒。被写体検出は動物・鳥・車・バイクと自転車・飛行機・電車に顔と瞳の検出が加わる。

弱点は明快だ。EVF非搭載で晴天下は液晶が見にくい。ボディ内手ブレ補正がなく暗所はISO感度を上げて対処することになる。バッテリー容量も小さめで、Qボタンが押しにくいという指摘もある。なおAFの測距点数は公式仕様表から確認できなかったため、本記事では「不明」として扱う。

  • センサー: APS-C(23.5×15.6mm)X-Trans CMOS 4 有効約2610万画素
  • モニター: バリアングル3.0型 約104万ドット/重量: 約355g
  • 参考価格: ボディ¥111,796/XC15-45キット¥128,433

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9. OM SYSTEM OM-5 Mark II — アウトドア入門の決定版

OM SYSTEM OM-5 Mark II の製品写真

2025年7月18日発売。本記事の10機種で唯一、ボディ内5軸手ブレ補正(中央6.5段・周辺5.5段)を搭載する。これはクラス最強級の数値で、三脚を持たずに夜景を手持ちで狙えるという実用上の意味がある。さらにIP53の防塵防滴を備え、小雨のなかや砂ぼこりの多い場所でも運用しやすい。

センサーは4/3型(マイクロフォーサーズ)で有効約2037万画素。センサーが小さいぶんレンズも小型軽量になり、システム全体の重さが効く登山・旅行との相性が良い。ボディは約418g、EVFは約236万ドットのOLEDを備える。

弱点も正直に書く。センサーとEVFは旧世代からの流用で刷新が乏しいという指摘がある。4K 60pには非対応(4K 30pとC4K 24pまで)、AF被写体検出はAIによる種別認識を持たず、顔優先・瞳優先のみである。動きものを追う用途ではEOS R10やα6400に譲る。

  • AF: 121点クロスタイプ位相差/連写: メカ約6コマ/秒・静音(電子)最大約30コマ/秒
  • モニター: バリアングル3.0型 約104万ドット/重量: 約418g
  • 参考価格: ボディ¥117,999/12-45mm F4.0 PROキット¥139,000/14-150mm IIキット¥137,757

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X-M5との性格の違いはOM-5 Mark II vs FUJIFILM X-M5の比較記事で掘り下げた。

10. Panasonic LUMIX G100D — 最軽量でEVF付き

パナソニック LUMIX G100D の製品写真

2024年1月26日発売。約346gと本記事で最軽量でありながら、0.39型 約236万ドットの有機ELファインダーを搭載する点が最大の特徴だ。「軽さ」と「EVF」は通常トレードオフになるが、G100Dはその両方を最も安く成立させている。

音も強い。OZO Audio対応の内蔵マイクを備え、外部マイクなしでも話者の方向を捉えた収録ができる。モニターはバリアングル3.0型 約184万ドットと、本群では最も高精細だ。ダブルズームキットなら35mm判換算でおよそ24-300mm相当の画角を10万円台前半でカバーできる。

弱点は割としっかりある。AFはコントラストAFのみ(映像検出TTL・49点)で位相差を持たないため、動く被写体や動画撮影でピントが前後に揺れるウォブリングが起きやすい。動画は4K 30p 100Mbpsだが連続記録は最長10分という制限があり、4K時はクロップも入る(倍率は公式に明記されておらず不明)。バッテリーは約270枚と少なめ。ボディ単体の販売はなく、キット販売のみである点も注意したい。

  • センサー: 4/3型 Live MOS 有効2030万画素/連写: 最高約10コマ/秒(電子シャッター高速時)
  • 重量: 約346g/参考価格: 標準ズームKキット¥89,917/ダブルズームWキット¥107,900

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選外にした機種と、その理由

10選には入れなかったが、検討候補として名前が挙がりやすい機種にも触れておく。

Canon EOS R50 V(2025年5月発売・ボディ最安¥83,799)はEOS R50の動画特化版だ。EVFを省いた構成で、価格はR50ボディより安い。写真も撮る前提の1台目としてはEVFのあるR50を推すため本編からは外したが、用途が動画に寄っているなら比較対象になる。

Sony α6700(ボディ¥174,087)は20万円以下で買えるが、位置づけは中級機である。入門機として最初に買うにはオーバースペックで予算も跳ねるため、ステップアップ先として覚えておくのがちょうどいい。α6400から始めてレンズを揃え、後からボディだけα6700に載せ替える、という道筋が現実的だ。

このほかOM-D E-M10 Mark IV、Nikon Zfc、FUJIFILM X-T30 IIも入門候補として名前が挙がるが、本記事の10機種と役割が重複する。特にX-T30 IIは新品での入手性が悪化している。

まとめ

  • 入門クラスの一眼レフは事実上終息した。PENTAX KFは2026年5月に生産完了扱いと報じられ、後継のアナウンスもない。これから買うならミラーレス一択である
  • 総合力の基準機はCanon EOS R50。約375g、被写体認識AF、EVF、4Kクロップなしで参考価格約9万456円
  • 予算7万円台ならEOS R100、動きものならEOS R10(電子約23コマ/秒)、AF重視ならNikon Z50II(9種被写体検出)
  • 動画・Vlogなら4K60p対応のZV-E10 II、色で選ぶならX-M5、軽さとEVFの両立ならLUMIX G100D
  • 10機種でボディ内手ブレ補正を持つのはOM-5 Mark IIだけ。夜景・登山・雨天を想定するならここが分岐点になる
  • EVFの有無と4Kクロップの有無は、買った後で効いてくる差だ。カタログの画素数より先に確認しておきたい

最初の1台は「一番いいカメラ」ではなく「持ち出す気になるカメラ」を選ぶのが正解だ。重さと価格に無理がないところから始めて、レンズで広げていけばいい。

出典